薪ストーブ vs エアコン比較!冬の光熱費はどちらが安い?
あちこちで聞こえてくる、「電気代が高い!」という悲鳴。
みなさんが頭を抱えるように、2023年1月現在でも電気代の値上げは続いています。
例年では考えられないほど、この冬一気に光熱費が跳ね上がった…という方も多いのではないでしょうか?
どうして冬は電気代が高くなるの?
冬に光熱費が高くなる一番の理由は、やはり「暖房費」です。
前回のコラムでも書きましたが、各家庭のCO2排出の22%は暖房で、冷房は3%。
「CO2排出量の多さ=電力消費量」ということです。
エアコン1台を1日8時間使用したとして、電気代は月に約5000円/1台 ほどかかっているそうです。
ただこの金額は電気代値上げ前の金額。
この春には電気代が3割上がるとの話も出ています。
また、
エアコン、電気ヒーター、コタツ、電気カーペット、石油ストーブ、ガスストーブ…
これらに共通して言えることは、「各部屋に1台は必要」な暖房器具ということ。
戸建てであれば各居室にエアコンを設置して、リビングにはエアコン+石油・ガスファンヒーターやコタツ。もしかしたら脱衣場や洗面にも電気ヒーターを置いたり。
そしてそれらが同時に動いているなんてこともあるのではないでしょうか?
エアコン1台で家全体を温めることはほぼ不可能ですよね。
複数個の暖房器具が同時に動くと光熱費は必然的に高くなってしまうんですね。
薪ストーブだと暖房費は安くなる?
電気代の高騰により、ここ最近薪ストーブに着目される方が増えてきています。
薪ストーブであれば暖房費はどれくらいになるのでしょうか?
薪ストーブの使用期間は、広島県南部で12月~3月の4カ月くらいという方が多いです。
北部では11月中頃から4月中頃までの5カ月くらいでしょうか。
薪ストーブ 1シーズンの薪の消費量(広島県の場合)
- 広島県南部…およそ1.2t~1.6t
- 広島県北部…およそ2t~2.4t
という感じかなと思います。
reccaでは400kgの薪を25,000円(税抜)で販売しています。
もしすべての薪を購入した場合、
薪ストーブ 1シーズンの薪の消費量(広島県の場合)
- 広島県南部 1.6t…10万円(税・配達料別)。およそ25,000円/月
- 広島県北部 2.4t…15万円(税・配達料別)。およそ30,000円/月
こんな感じになると思います。
エアコンを3台8時間使用したら電気代が月に15,000円くらいでしょうか?
「薪の方が高いじゃーん!」となるかもしれませんが、
決定的な違いは、暖房費の費用対効果と付加価値かなと思います。
薪ストーブなら1台で家中どこでもポカポカ
薪ストーブであれば、1台で家1棟を暖房できる能力があります。
むしろ暑いくらいになりますので、真冬にパンツ一丁でアイスを食べるというおかしな行動もできます。
これだけの能力があるので、放っておいたらトイレや脱衣場まで暖気がまわってくれ、家のどこに居ても寒いと感じることは少なくなります。
薪ストーブでヒートショックの予防にも?
部屋の温度が18度以上になるとヒートショックが起きにくいそうです。
トイレも脱衣室も暖かいので、その分リスクも低くなると思います。
エアコンだけでそこまでの暖房は難しいですよね。
自分で薪を作れば、大幅に暖房費の節約が可能
もし薪を購入せずにすべて自分で集めることができるのであれば、大幅に暖房費を節約することができます。
いろいろある原木の入手方法
1. 無料配布でもらう
川やダムの管理事務局などが、年に1回くらい流木や伐木を無料配布しています。
公開時期やタイミングは大々的には発信していないのですが、だいたい1月2月くらいがそのタイミングになることが多いので、太田川、弥栄ダム、椋梨ダムなど、こまめにHPをチェックしてみてください。
2. 木が倒れている場所の地主さんに交渉する
意外と木を切り倒してそのままになっている場所があるので、その地主さんを探して頂いてしまうのも有りです。
倒したままにしている人は処分費がかかるからそのままにしているという人が多いので、貰いたいというと結構な確率でくれます。
3. 製材所で端材をもらう
焚き付け薪などは、製材所とかで毎日端材が出るので、問い合わせをしてみると貰えることもあります。
楽しみながら体を動かして、炎を眺めて、家中ポカポカ
斧や薪割機など、必要になる道具はありますが、それらを揃えてしまえばあとは集めて割っていく作業になります。
薪割は単純な作業ですが、全身を使うので運動不足解消に良いですし、適度な筋トレにもなります。パカパカ割れるようになれば楽しいので、ストレス発散にもなります。
楽しみながら体を動かして、炎を眺めて、家中ポカポカ。
節約だけではない楽しみや魅力が、薪ストーブにはいっぱいあるんです。
少し努力は必要ではありますが、自分で確保した薪で冬を過ごすのもまた楽しいですよ。
写真はreccaの薪を割ってくれる木こりさん。