【広島県の薪ストーブ導入補助金】薪やペレットの活用でSDGs
薪ストーブ・木質ペレットストーブの設置には、自治体などに申請することで、補助金がもらえる場合があるのをご存じですか?
この補助事業は、国土交通省、経済産業省、環境省などの管轄下におかれ採択されたもので、国を挙げての事業です。
対象の自治体で条件を満たし申請をすると、5万円〜10万円の補助金対象となる場合があります。
広島県で補助金を実施している市町村と補助金額
広島県で薪ストーブ・木質ペレットストーブ設置補助金を実施している市町村と補助金額は以下になります。
- 神石高原町 上限10万
- 世羅町 上限5万
- 安芸太田町 上限20万
- 東広島市 上限10万
- 北広島町 上限10万
薪ストーブ・ペレットストーブの設置前に、お住まいの地域で補助金が実施されているかどうか確認してみることをぜひお勧めします!
2023年の補助金情報は?
2022年度の補助金は受付終了しているようです。
新年度の補助金についての詳細は例年4月に入ってから発表されることが多いので、検討されている方は発表を待ちましょう。
場合によっては、自治体に問い合わせすれば現状の予定などを教えてくれることもあります。
どうして自治体が補助してくれるの?
なぜ自治体が補助金を実施するのでしょうか?
それは大きく、環境問題、森林の整備、地域活性化に起因しています。
CO2排出量の削減目的として
環境問題としてはCO2排出量の削減を目的とします。
一世帯での年間CO2排出量は全国平均で3.2トンという資料が環境省から発表されています。
その3.2トンの内訳は
- 照明家電・給湯…75%
- 暖房…22%
- 冷房…3%
となっており、意外にも暖房が2割以上も占めているのです。
その暖房でのCO2排出量を抑えるために注目されたのが木質バイオマスエネルギーです。
ここで森林の整備へとつながっていきます。
森林整備目的として
日本の国土の半分以上を占める森林。その割合は国土の65%にも及びます。
ですが、この森林のほとんどが手入れされない荒廃地となっています。
日本の森林はほとんどが人工林なので、人が手入れをしなければ木が育たなくなります。
野菜やお花を育てている方は、おそらく間引き作業をされた経験がおありでしょう。
適度な間伐(木の育ちを良くするために密集して生えている木を間引く作業)を行わなければ、木が根を地中深くまで張りません。
なので大きく育ちませんし、根を張れないということは土砂崩れも起きやすくなってしまいます。
広島でも悲しい災害が起こりましたが、荒廃した山を放置することは危険なことでもあるのです。
木を切る作業はとても大事なことだと分かってもらえると思います。
そこで切った木はどうするのかというところで、地域活性化に繋がっていきます。
地域の活性化目的として
山が多い地域というのは、比較的地方と呼ばれるところが多いですよね?
経済的に都市部と比べると劣るので、産業の発展がしにくいと言われていますが、そういう場所は昔から林業が盛んな地域も多いです。
近年ではコロナ禍による物流の滞りで国産材の需要が上がってきているため、
間伐や建材にならない木材などの「いらなくなった木材」も必然的に増えています。
それらを薪や木質ペレットに加工して出荷できるようになれば、今までお金を出して捨てていたものが商品に生まれ変わり、経済的にも地域的にも活性化をしていくのではないか?というのです。
実際に木質バイオマスエネルギーの需要は増えていて、
更には近年のアウトドアブームにより、薪需要は高まっています。
ここで、薪ストーブペレットストーブに繋がるんですね。
薪ストーブ・ペレットストーブを通して「暮らしの中にSDGs」
薪ストーブやペレットストーブの利用者が増えていけば、森林の保全もできるし、薪やペレットを購入してもらえれば、地域に還元していけます。
さらに暖房のCO2排出量の削減にもなり環境問題も改善傾向へ向かっていきます。
日本国内の資源エネルギーである木質バイオマスの利用で、CO2排出量削減。
まさに、「日常の暮らしの中にSDGs」です。
SDGsアイコン№でいえば7・12・15、間接的には11に関わることなのです。
どうでしょう?
ざっくりとではありますが、こんな理由があって補助金があるのです。
「補助金は使わないと損」という言葉を耳にしますが、税金から捻出された大事なお金。
使わないと損なのではなく、「使うことにより得る人を増やすための補助金」と私は捉えています。
薪ストーブ・ペレットストーブをご検討の方で、上記市町村にお住まいや移住をお考えの方も、
設置前に対象となっているかどうか?調べてみることをお勧めします。
申請にまつわるご相談もお受けしていますので、
お気軽にご相談いただければ。